フジタとの出会いのきっかけは
情報教育局所属・印刷、出版担当官としてのシャーマンの仕事は、アメリカから送られてくるグラビアや雑誌を、日本で再編集して印刷することでした。はじめは、丸の内のGHQにオフィスがありましたが、やがて凸版印刷・板橋工場の中にシャーマン専用の事務所を持つようになりました。
凸版の担当スタッフ(日本人)と談たまたま、シャーマンがハイスクール時代以来、フジタに憧れていたことに及ぶと、「藤田さんならこの近所の小竹町(当時・板橋区、現・練馬区)に住んでますよ」と教えてくれました。
「なんと、あのフジタが健在で、しかもほんの目と鼻の先に住んでいるなんて!」
とシャーマンはたいへん興奮しました。